玉石混合

明日を、今日より良くしていく。玉石混交な日々をレポート。

レポート20:ライフラインチャートをやってみましょう

柏木です。

壁にぶち当たってる時って、泣きっ面に蜂なこと多いと思うんです。

ちょっとでも自分を褒めて欲しいなと思っていても、なかなか褒めてもらえず

自分は何がしたいのかがわからなくなったりします。

特に、日々自分を律している意志の強い人ほど、そのループにはまったりします。

 

ポータブルスキル・トランスファブルスキル・変化対応力・SOC、、はやりのキーワドがいっぱい。

最近は「自分が主に所属している場所以外にも自分の存在価値を見出す」こと的なものが流行っていますし、今後もその流れは強くなりそうな気がしています。

自分が所属しているところ以外にも、自分の存在価値を見出しましよう。そうすることによって自己肯定感が強まり、レジリエンス力(れじりえんすりょく:変化にへこたれない力)が強まります。

というものです。

 

自分の自己肯定感を高めるのは、自分しかいません。

自分が解決するよう取り組まないと、問題は1ミリも解決しません。そのうち考えなくなっちゃって、まるで問題は解決したかのように見えますが、それは解決ではありません。時には、これまでの成功体験を全て捨てて変わらなければならない時がやってきます。

 

そんな時にオススメなのが、ライフラインチャート。

先ほどお伝えしたポータブルスキルや、トランスファブルスキルというのは、「自分が会社や働き方が変わっても、市場的価値を上げるスキルのようなもの・強み」なので、ある意味自分を客観的に見るにはオススメの考え方ですが、1点大事なことを見落としてしまう可能性があります。

 

それは、これまでの成功体験のプロセスや結果には何も意味がない。

ということです。

自分がどれだけ社会的価値の高い仕事をしたとしても、その成功体験自体に意味はありません。

「世の中にインパクトを与えたあの経験」や「あの時の人間関係」に成功体験を感じてしまうと、過去と比較して「やっぱり今の自分は価値がない・・・」と落ち込んでしまいます。または、その成功体験にすがりたくなります。

でも、その仕事の成果にも、その成功体験自体にも、過去の出来事は過去の出来事。自分が振り返るにおいて、何も意味はないのです。

 

本当に必要なのは、その成功体験をする時に自分が

・どうして頑張ろうと思って、頑張りきることができたのか

・その時、これまでとどのように考え方を変えたのか。またそれはなぜ変えることができたのか

・順調にいっていたものが、どんなことがきっかけで不調になっていったのか

を考えることが必要であり、このプロセスにこそ本当の強みが隠されています。

 

ライフラインチャートを書いてみましょう。

ライフラインチャートは過去を振り返り、思い出の出来事を描き、それを線にしていくものです。

・良いと思った出来事は、黄色い矢印の部分

・悪いと思った出来事は、薄いブルーの部分

に書いていきます。

 

自分の振り返りとして書くなら過去から今までを描き、今後のことも考えたいなら自分が死ぬまでに起こりうるであろう出来事も予測しながら書いていきます。

 

 

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(今回は過去から今までの振り返りの部分だけを書きます)

その後、自分の中で印象的な出来事を10個書き出し、その意思決定に記号をつけていきましょう。そして、その意思決定を決めた要因の記号を振っていきます。

自分で選択しましたか?周りにオススメされて選択しましたか?

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出来上がったら、そのライフラインチャートをよーく眺めてみます。

 

自分の意思決定や、上がる時・落ちる時にはパターンがあります。

自分にとって印象深い出来事にはどんな要因があり、逆に這い上がっていくときはどんな要因があるのか。その要因を因数分解して因数分解して、今回の壁に生かすこと。

これこそが、トランスファブルスキルの中から見出す、あなた自身の本当の強みであります。その過程にこそ、「なんか振り返ってみたら、自分結構頑張ってるじゃん」という部分を認め、褒めることで自分の存在価値・自己肯定感が身につきます。

 

本当の成功体験は、そんな自分の「過去這い上がってきた勝ちパターン」。

自分がこれまで這い上がってきた時ってどうしてた?

その時の頑張りと今回の頑張りで違うところは?

これまでの経験がプライドになって頑固になっていないか?

そんなことを考えながら、自分が大事にしなければならない勝ちパターンこそが、必要な自己肯定感であります。

それを見出すのは自分しかいないし、これまでの自分に出来てきたことなので、

今回も必ずできるのではないかと思います。

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キャリアや自分の考え方、理論・・・。

いろんなお話を伺っていると、時々「自己啓発」的な感じに捉えられることがありますが、個人的には自己啓発系の雰囲気は好きではなく、甘いことばかり言うのは意味がないと思ってます。でも、疲れた時のレッドブルは美味しいですよね。そういう清涼飲料水的な甘い言葉も必要っちゃ必要ですよね。

 

目の前で対峙している時は、その人が今甘い物を欲しがっているのか、それともスパイスが効いたピリッとした一言を求めているのか、頭をぐるぐるしながら考えています。その人が腑に落ちるほど納得して「明日すぐに感じれる変化感」につながらなければ意味がないと思うからです。

世の中の変化をしっかり見つめ、自分の置かれている現状をしっかり直視し、

その上で前を見て歩く。

その道中でいろんな喜怒哀楽があり、今日も1日いろいろあったけどまぁ良かったね〜と笑って終わればそれで良いのではないかと思います。

 

 

ライフラインチャート:Gcdf-japan.教本よりアセスメント引用