レポート4:理論は昔の飲み会のネタ
理論ってなにもの??のお話。
理論と心理学ってそもそも何者なのか。
様々な理論や人の動きなどを察知するため心理学も本業ほどではないですが気にしてます。
真剣にキャリアカウンセラーとお話をすると、
「どうしてそういうことがわかるのか?」とか、「私の心の中が見えているのか?」と思うほど
自分の心境を的確に言葉に置き換えてくれたりします。
逆に、私の立ち位置を上手く説明できないと言われちゃうのが、
「キャリアカウンセラーなんでしょ、今私が考えてること当ててください」
みたいな、のっけから「私の心を開けるなら開いてみなよ、ほらほら!」みたいな
警戒心出されてる方もいらっしゃいますが、
そもそもキャリアカウンセラーって、カウンターに相談に来る=悩みを聞いて欲しい人が来る場所
という設定で始まってますんで、そういう人の心を当てる役割じゃないです顔します。@(・●・)@
でもそんな中で、
なぜ私たちが相手の言葉にしていないような部分や、相手の心情を察知できるのか?
それは様々な話を聞いていく相手の反応から状況を察知していくからです。
心理学というのは、
「相手の心を見透かす、見抜くもの」ではなくて
相手があるケースに出くわした時にその時どんな反応をしたか、
という心の反応を見ていることになります。
熱いものを触った時に(あっつ!)とビックリして手を離すのは、
反射神経が動いているからですが、
私たちの心理にも実はこのような反応があって、
その反応のことをいろんな角度から検証したりするものが心理学です。
その角度をシーン別にまとめたのが「——心理学」です。
子供が大人になっていく反応をまとめたものが発達心理学で、
どうして人を好きになるのかをまとめたものが恋愛心理学で、
社会との関わりの中でどう変化していくのかをまとめたものが
社会心理学という風に、いろいろシーン別になっています。
でも、、、、私たちはきっとこの時こう思うはずです。
「いや、人間そんなに簡単じゃねぇよ」と。
私も思います。恋愛心理学とか読んでるとなおさら思います。
人は肌が触れる接触回数が多いほど、その人のことを好きになりやすいという理論があるのですが、
「いや、だとしたら私のこれまでもっとモテて良いです。」
「できたらもっと早いタイミングから教えてもらえてたら嬉しかったです」
・・・・はぁぁ。
法則や理論は全ての人に全ての形がフィットするわけではありません。
ただし、私たちが熱いものを触って、あっつ!と思うのは
程度の違いはあっても同じ反応をするのと同じように、
「人によってどの理論やどの法則が当てはまるかはわからないけど、
人間という動物である以上、少なからず法則や理論の下に動いている。」ということになります。
理論と言われると、なんだが型にはめられてるような気がしたり、
「人間は一人一人違うはずだ」と思いたいのですが、
誰か一人が体験したことが<体験談>、
複数の人間が体験して「あるある!笑 わかるわー!(飲み会のネタ)」
みたいに同意するのを<経験談>とすると、
<理論>というのは、その体験談・経験談の数々を過去の学者や専門家が実験したりしながら
説明しやすいようにキレイにまとめたものなので、
言うならばめちゃくちゃ過去から積み重ねた、「あるあるネタ」。
ということになります。
だから
そんなに警戒したり、身構えなくてもすむものになります。
その人にとってどの理論や法則があてはまり、
そしてどれぐらいの割合で理論や法則があてはまるのか。
どんな割合でその人のらしさ(個人差)があるのかな?
みたいなことを質問や反応を見ながら
推測する(どんくらいの様子なんかな?と心の中で測っている)わけです。
そういう意味でキャリアカウンセラーは相手の話を聞きながら
その人が今感じている感情や、考え、意志はどこに向いているのか?
そしてその人の話をわかりやすく整理するにはどの理論が当てはまるのか?
みたいなことを同時進行で考えながら話をキャッチボールして行っています。
二度目ですが、理論はスーパー過去の先人たちのあるあるネタです。
そう思うと理論は身近ですね。
そしてキャリアカウンセラーそれぞれが、
自分の柱になるお好みの理論を使っているので
いろんなカラーのキャリアカウンセラーがいらっしゃいます。
私がよく使うのはトランジション理論ですがそれはまた追って。
では次回は、計画的創造性偶発理論について!