玉石混合

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キャリアカウンセラーの資格は必要なのかしら?

柏木です。ご無沙汰おりすみません。今日は資格の話です。

今日はこちら。GCDF-japan.キャリアカウンセラーの資格は必要なのか?論。

 

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GCDFをとっといた方がいいと思いますか?と聞かれたら、

「不要です」で即答です。

その理由を、ご説明します。

 

理由1:取得するのに時間もお金もまぁまぁかかる

受講の手続き | GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム(国家資格キャリアコンサルタント養成講習)

キャリアコンサルタントは色々な流派がありますが、今回は GCDF-japanについてメインにお伝えします。

おおまかな条件として、・社会人経験3年以上かつ、キャリア実務の経験年数が必要となります。

キャリア実務とは | 特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会

 

参加費用は、約37万円

参加日程は、9:30-18:30のがっつり講義が合計12日間(だいたい3ヶ月)+家でのホームワーク=合計145時間の学習時間が必須です。

しかも基本は遅刻欠席厳禁&2日までなら休めるけど別日で補講(その場合追加徴収金が発生)

という、時間も体もお金も使う講義なのです。

ちなみにこの GCDF-japanは国家資格キャリアコンサルタント認定なので、この勉強を修了したと認められると国家資格を受験することも可能になります。

 

GCDFの試験には座学・実技のどちらもあり、

座学・実技両方の受験料が31,320円します。コツコツお高いです。

 

ただしこちらは色々複雑な感じになっていて、145時間の学習が終了すると国家資格の受験をすることが可能なのですが、この国家資格に合格するとGCDFもセットで合格したことになるらしいので国家資格だけを受験するほうがお得です。

学科試験が8,900円

実技試験が29,900円となります。GCDFよりちょとお高いです。

直近の試験で「学科・実技ともに両方ストレートで合格」した人の合格率は53.6%

です。

 

その後、はれて合格した後に

・GCDF-japanの認定をもらうには、

 正規資格 9,770円

・国家資格キャリアコンサルタントと名乗るには、

資格登録免許税9,000円+手数料9,000円=合計18,000円

のお金が必要となるのです。

 

お気づきになりましたでしょうか?

お金、お金、お金なのです。国家資格なんでそりゃそうでしょって言われたらそれまでなんですけど。

合計43万円ぐらいかかります。

 

※条件を満たせば教育給付金で半分くらい返ってきます。

専門実践教育訓練給付金の利用について | 受講の手続き | GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム(国家資格キャリアコンサルタント養成講習)

 

理由2:資格取得後も永遠とお金と時間がまぁまぁかかる

資格取得後も、各資格ごとの継続学習が必要となります。

3年ごとに、GCDFは基準を満たす継続学習を45時間+資格更新代15,120円

5年ごとに、国家資格は知識講習8時間以上、技能講習30時間以上

を続ければならず、かつ、国家資格対応の講習はむじゃ気に「高い」のです。

 

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こういうのとか、

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とか、コツコツ地味高いんですよ。

お安くてこれです。

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なので、なんとなく人材領域にいるからということで取得する人は多いですが、

取得したあとに更新のタイミングで挫折してやめてしまったり

ただただお金を注ぎ込むだけになってしまいがちな資格であるのです。

 

人材紹介会社や、大学の就職課などにいる場合は必要かもしれませんが

人材業界にいるから・人事にいるからで取得する必要はないのです。

 

じゃああなたはなんで取得してるのよ?

という感じで、「いやぁ絶対いらないっしょ」論をここまでぶちこませていただきましたが、じゃあなんで私は資格取得し続けてるのよって聞かれたら、「相手に信頼感を持ってもらうため」です。

仕事とか組織とか働き方って、誰でも話せるんです。だって誰もが経験しているから。

同じ会社で同じ働き方をしている後輩に対して、自分が居酒屋でお酒に酔いつつ(ついでに話してる自分にも酔いつつ←気持ち良いよねぇ〜)持論を話すことは誰でもできるのです。だって誰もが経験しているから。

 

でも、働き方はいつの時代も急速に変化していて、これからはもっと複雑になり、

自分の経験談だけでは相手を励ましたり・背中をおしたり・意思決定を支援したりすることはできないのです。

その時に必要になってくるのが、最近の働き方や組織論のトレンドだったり、相手の置かれている環境を客観的に整理してあげるだけの知識だったりするのです。

でも、どんなに勉強して相手に伝えてもよほどの信頼関係ができていない限り相手からしたら「私の経験論」や「私の知識論」になってしまうのです。

そうじゃないよってことを説明するために、私はGCDFを取得したし、今も継続しています。GCDFだからこそ繋がれるコミュニティがあったり、知れる情報があったりするのもメリットです。

 

ここまでの一連の流れを経る「多くの時間とお金」をかけてでもペイできると思うならとったらいいと思うし、そうじゃなければ大切なお金と時間を無駄にしてしまうので、基本的に要らないじゃんって思うのが私の結論です。

 

キャリアコンサルタントはまだまだこれから

2016年に新設されたキャリアコンサルタントもまだまだこれからです。

カウンセラーが企業に入り込むことによって、助成金が入ったりすることもありますが

浸透するのはまだまだ時間がかかりそうです。

 

それでも取りたいと思ったら

どうぞとってください。実技の練習相手ならやります。笑

でもどうか、

取ったらその資格を活かすように発信するとか、勉強を続けるとかの努力を一緒に続けてほしいなと思います。活躍の場所がないとか・使う場所がないとかよく聞きますが、皆が資格を使って知名度を上げていかないといつまでたっても活躍の場所も使う場所も広がらないと思います。ちなみにアメリカ版の資格はもっとハイレベルで、弁護士の次にすごい人たちという認識みたいですよ。(いつか知名度アメリカ並みになったらいいなぁ〜。)

 

まぁ、でもGCDFは面白いよ

生き物としての「ヒト」は組織や集団心理にすごく左右される生き物ですし、

感情をもった「人」はいろんなきっかけや出会いによって奇跡を起こす存在です。

「心理や理論としての客観的で冷静な視点」と、「その人自身と取り巻くマーケットを深く知る主観的でエモーショナルな視点」の両方をもてるようになります。

私がGCDFで勉強して一番最初に衝撃を受けたのが、

「人は変わらない。カウンセラーになる自分が相手を変えようなんておこがましい考えを捨てること。右目で相手を客観的に見て、左目で相手の立ち場になって考えるように見る。そういう思考の真反対を同時にぐるぐる回しなさい」

でした。びっくりしました、右脳と左脳をそれぞれ逆回転させながら話って聞くのか、まじかよ。慣れないと頭が真っ白です。変な汗かきます。

まぁ3年くらいしたら慣れるけども。

 

人は変わらないと言う絶望と、変わりたいと思っている相手自身の兆しを探す期待の両方を持つことこそがGCDFの始まりなので、

そんな理論と情熱の両方の視点を持ちたい人にはオススメの資格と思います。

 

それもひっくるめてお金と時間をペイするかな?私は正直してないよ!つっら!笑

だから不要!

 

以上です!