レポート2:働く欲求は人によって違う
何の為に働いているのか?っていろんな所で話のネタにあがりますが、
こう考えてるとわかりやすいですよ、という
ローのパーソナリティ理論について。
ローのパーソナリティ理論は、あのマズローの5段階欲求に合わせて考えられている理論です。
人は、5段階の欲求があって、生理的欲求、安全欲求、、、という風に
5つの欲求があり、1つずつ
というやつです。
その5段階欲求を仕事に置き換えると、
その人が仕事に何を求めているのかがわかります。
マズローの5段階欲求を、「ローの欲求段階と職業」理論に当てはめると
同じ仕事をしていても、「何のために働いているのか?」
が変わってくるのは当然です。
マズローの5段階欲求は、1〜3までは足りなくなってしまうと、
その欲求を満たそうと動き始めると言われています。
社会のために、良い仕事のために頑張れるのは4〜5、欲求の中でも上の方です。
「底辺から満たされて1つ上に上がる。満たされて上に上がる。」となっていて、
1〜3に関しては外的な欲求といわれていて、自分だけではどうにもならなく周りの力を借りて底辺から上がらない限りは自分だけで頑張る状況にはなれない、
というものです。
この5段階欲求は環境変化があった時、特に会社では
組織が変わったり、上司が変わったりなどの
何かのきっかけに所属欲求が満たされなくなった時に、
「自分がここにいてもいいんだ、必要とされているんだ」という
欲求を他者を含めて満たしていかないとその上にはいけません。
それを理解せずに、新しい組織になったからと言っていきなり
「もっと自分のやりたいことをやりなよ!世の中に対して良いことしようよ!」
といったところで本人には刺さらないのです。
むしろ、自分で所属の欲求を満たしに行動し始めるので、
無意識のうちに批判的になり「構ってちゃん」になったり
急に体調を崩し始めたり
ミスが増えたりします。
新しい組織になったメンバーは戸惑ってしまい、
「あの人は仕事ができると聞いていたのに、どうしたんだろう・・?」
となってしまったりするのです。
上司の立場からすると、
自分自身も新しい組織をまとめなければいけないという
プレッシャーや意気込みがあるのに、なかなか動いてくれないメンバーに対して
どう関わっていいかわからず距離を置きたくなったり
「なんで自分が上司になったタイミングでこれまでの評判とは違う働きになってしまうんだろう?」と頭を抱えてしまったり、焦ったり腹立たしく思ってしまうケースがありますが
それは、本人もやりたくてやっているわけではないケースがあるんです。
(回りくどい言い方しましたが、あえてやってるケースもあります。それは上司との関係性の話なのでもっと複雑です。その話はまたいつか。)
そういう時に叱責してしまうと、より本人の所属欲求が足りていないと感じ
なおさら大変になる。ということです。
まとめますね。
人は何のために働いているのか。
それは、その人の想い・生活スタイルなどいろんな理由が絡み合って出来上がるものですが、
ローの欲求段階と職業の視点で見ていくとわかりやすく感じます。
どんな時も人は
まず生きること・生活できること安全があって、
自分がこの組織に所属して良いんだ所属できるんだという欲求が満たされた上で
初めて
良い仕事をしたい、社会的地位を手に入れたい
自分のやりたいことを実現したい
という風になります。
最近元気がない後輩や、思い悩んでいるメンバーがいる場合
それはもしかしたら所属欲求が満たされてないかもしれないので
ささいな機会を見つけて、「いつもありがと。この組織に大事な存在だね!」と
逆に愛情で抱きしめてあげると良いことありますよ。
コミュニケーションが上手くいっていないメンバーに対して
いつもありがと。と言えるかどうかはリーダーとしての自分の器が試される瞬間ですね。