レポート40くらい:モチベーション革命ー稼ぐために働きたくない世代の解体書ー
団塊世代より10年以上も上の彼らは、戦後の何もなかったころに、欲望とともに成功に向かって駆け抜けました。
お金を稼ぎたい、広い家をたったい、いいクルマを買いたい、きれいな女性をだきたい。
欲望への飢餓感と上昇志向と共に成り上がって行きました。
ないものを、いかに埋めるか。それが最大のモチベーションだったのです。
しかし、
生まれた頃からすでに何もかもが揃っていたので、物や地位などを欲して頑張ることはない。うめるべき空白が、そもそもないのです。
そう、あなたには生まれたときから「ないもの」がない。だから何かが欲しいと「乾けない」。
だから、あなたの世代のことを「乾けない世代」と呼ぶことができます。
マッキンゼー、Google、TED・・・と、様々な旬な企業で活躍しながら、いつも「今のユーザー」をピュアに観察する尾原さんの本はめちゃくちゃ面白いですよね〜。
今回の本は、「モチベーション革命」。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Kindle版
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「やりたいことが、ないんです。」と言いつつも、
自分の好きなことや趣味には没頭できる彼ら彼女らって、
本当にやりたいことがないのか。
仕事が絶対でなく、家庭や趣味と並列で仕事をする世代と、
上の世代の違いは一体何が影響しているのか?
ということを、すごーい軽いタッチでわかりやすく教えてくれます。
私はあまり団塊の世代より上の人と一緒に仕事をしたことがないので発見が多かったですが、
上の世代では、別にやりたいことなんてなくても、与えられた結果を出せばそれで十分成功できました。
大きな目標は誰かが掲げてくれたので、必死に「達成」を追い求めていれば幸せでした。
しかし今は、「何が楽しいの?」「何をやりたいの?」ということを常に問われ、すべて自分で決めていかなければならない時代です。
と書いてあって、「それに加えてどんどん日本が儲かって、しかも終身雇用だったのか」と思うと、そりゃあいい時代だったんだろうなぁと思います。(当時の荻野目洋子を聞きながら「OKバブリー!」って言ってみたい!)
でも、時代は変わり、
「時代が変わる」ということは、働き方が変わる
ということを日々皆が体感して、もがいて、
望もうと望んでなかろうと変化して行くのですが
その大きな川の流れが、
なぜこの流れ方なのか?そしてこの先どう流れて行くのか?
その時自分たちがどう川下りをしていけば、溺れることなく川下りを楽しめるのか?
ということが書いてあります。
乾かない世代のモチベーションを理解するつもりが、結果自分がモチベーション上げてもらった気がして満足。
という感じの本!いやぁ〜満足。
人との違いも、相手や周囲に理解されなければ価値を発揮しませんが、きちんと理解できるようになれば、途端に、その違いが価値に変わるのです。
「価値とは、差異×理解」。
さすがAmazonKindle 総合ランキング第一位になった本だなぁ〜!