玉石混合

明日を、今日より良くしていく。玉石混交な日々をレポート。

レポート1:カウンセラーって何者なのか

 

電車の隣の人達の会話が自然に聞こえてきました。

「カウンセリング受けたい(たぶん英語塾)。」

「でも甘いって怒られそうじゃない?w」

「いやー、ちゃんと聞いてくれるっしょーw助けてくれるかもよ」

 

・・・それはカウンセリングという名の営業だから

そりゃあ話をしっかり聞いてくれて、しっかり営業されると思うぜ!と

遠い目で微笑みつつ、ふと思ったことをレポートします!

 

私はキャリアカウンセラーですが、

カウンセラーってなんか仏みたいな

「何でも聞いて、受け入れてくれる人」って

立ち位置に思ってる方多いですよね。笑

 

私もそういう何でも聞いてくれそうな人に

たくさんお会いしましたし(心洗われました。)

 

そういう風に思われてることがあるんだろうなとも思っています。

 

私の主観ですけども、

ただなんでも優しく聞いてくれるだけでは何にもならないこと多くないか?

とも思ってます。

 

 

キャリアプランニングプロセス】

についてレポートします。

 

 

▪️まず言葉の定義について

そもそもキャリア、と言う言葉について定義したいです。

キャリアって、誰がどのように捉えてもOKな言葉なのですが、

なんとなく職歴だとか、これまでの経験だとかのイメージが強いですよね。

 

でも、私たちは別に職歴や、経験、学歴、働いている仕事の内容だけで

その人のキャリアを理解することはできないし、

その人がそれだけの構成で出来上がっているはずがありません。

家族や友人、大事な人、趣味など、いろんなところで繋がっています。

 

ということで、

・「個人が生涯を通じた職業(職業経歴)選択に関わる活動、態度と

・働く言にまつわる自由時間、プライベート、学習、家族などの活動を含んだ個人の生涯にわたる生き方としてのプロセス※gcdfプログラム1より引用※

 

と受け止めることにしました。

仕事だけじゃなくて、他にも色々関わってくるところも含めて、あなたの意思決定を伴走するよ、ということとします。

 

 

・誰かが何かを決断する、転職を決断する、改めて自分の今の仕事を頑張るよう仕切りなおす、一緒に仕事をしている仲間との関わり方を変えてみる努力をする、という前向きな意思決定の伴走をすることもあれば、

 

・辛くてしんどい環境から逃げちゃおうと思っていたり、今日はちょっとさぼって休んじゃいなよ、という甘い声をかけるのも、

「あんたはそう考えているかもしれないけど、周りからみたら今が岐路だと思う、どうすんの?」

 

みたいな一般的に見て後ろ向きな意思決定の伴走をすることもあります。

 

 

「え、なんでやねん。」みたいなとこですが、

それは、

 

人がキャリアに関する意思決定をするとき、

1)自己理解

2)選択肢に関する情報収集

3)結合、意思決定

4)目標設定、行動

※gcdfプログラム1より引用※

 

の4つのカテゴリを経ることで、意思決定ができると言われているからです。

 

この4つのうち、どれから順番に進んでいくかもわからないし、1度考えたカテゴリをまたもう一度繰り返して考えたりもして、

どれがどのように進んでいくかって

きっと本人すらも予測できないカテゴリ達なのです。

 

1)自己理解が完璧な人って少ないなと思っていて、良いこともあれば悩みや迷いを抱えています。

 

2)知らないことを探すのが上手な人もいれば、苦手な人もいて、(特に検索スキルが低いとしんどい)

 

3)短期的に見るのか、長期的に見るのかによって選択肢は天使にも悪魔にも見えるし、

 

4)慣れないことをするのに、まるで普段自分が長年やっている仕事と同じ感覚で「達成できるっしょ」と身の丈以上の目標を設定して行動してみたり。

 

 

そのカテゴリを行ったり来たりしながら

いろんな葛藤や迷い、足がすくむ経験や

変化に対しての怖さが出てきたりするのです。

 

キャリアプランニングプロセス」には、

こんな流れがあるんですね。

 

 

 

その人の嬉しいこともも葛藤や迷い足がすくむ経験も、

それでも未来をよくしていきたいと思い

意思決定していくプロセスを、

 

 

私はいつも

右目で感情的に見て心から応援して、

左目で理性的に分析して、この人は今こういう状況なのか?みたいなのを理論に当てはめて考えている。

 

ということをしています。

 

 

自分自身も含め、人は自分のことになると

「自分だけがこんな目にあうのではないか」とか思ってしまうことがあります。

 

自分だけってことに悩んでるように思いつつ、

自分に酔ってしまっているとしたらそれは

大間違いだし、

 

自分だけってことで視界が狭くなっているようならそれは他の人も経験しているよっていう

安心材料にして欲しいんです。

 

本来、どちらを選択しても良いんです。

決めるのは私ではなく、目の前のあなた自身なので。

私にとっては頑張りすぎてるな、と思っても

もっと頑張りたいと前提で思っているなら

もっとやれることあるよって声をかけるし。

 

でも無理な頑張り方してるかもしれないから、

都度都度ストレスチェックの項目に沿ってそっと話を聞いていて、

寝れてないなどの傾向が出たら休んでくれ!と心からお願いするし、ですね。

 

 

お話を最初に戻しまして。

 

キャリアプランニングプロセスにおいて、

人は色んなことに悩んだり、情報収集したり、目標設定や行動をしたりする上で

自分に対する客観的な意見が欲しかったり

適切なマーケット情報が欲しかったりするわけです。

 

そんなプロセスを一緒に走る(伴走)役割なので、

 

いつも仏のように話を聞いているだけの

存在ではない、

ということを胸に刻んでおきたいです。

 

ありのままという言葉に逃げて、

ただ話を聞いているだけの存在だったら

キャリアカウンセラーとしての自分は

必要ねぇじゃねえか。と思うことにしました。

 

 

 

ありのままで大切な存在なのは当たり前。

その上で、自分を良くしていくための葛藤と努力はもっと大事。

その葛藤と努力に伴走できるようになりたいな、

と思いました。

 

おわり。