玉石混合

明日を、今日より良くしていく。玉石混交な日々をレポート。

ここ最近の面白かった本8冊

ここ最近の「この本面白かった8冊」を一気にご紹介!

なんで8冊なのか?と聞かれたら、あんまり深い意味ないです!

では!どうぞ!!!

 

1:遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

スマホで色々と情報を仕入れ、パソコンではデータとにらめっこして、、、

さて、家で本を読もう。と思うとぜんっぜん、ページが進まない!という悩みが多い。

先にお伝えすると、それ、本の読み方が昔と変わってます。

本を読もうとすると、一語一句漏らすまい!とデータを眺めるようににらめっこして本を眺め、スマホを見るように縦10センチ、横5センチくらいの狭い

視界でしか本が読めなくなっているんです。

・・・これではページは進まなくて正解ですねぇ。

生活の中にスマホが入ってきて、昔から当たり前にやっていた「読む」という行動にも変化が起きています。一生懸命本を読むのではなく、流すように読み、きになるところを何度も読む。

 

いつもたくさんの情報が入ってくる今だからこその本の読み方。

知っておくだけで、本を読むのが苦手じゃなくなり、本を読む速度も上がるわ!と新しい発見があった本です。

 

遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
 

 

 

2:人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)

AIにより将来仕事を奪われる、、、、と怯え、

一体人工知能って、AIってなんだろう?と疑問にもつことが多いですね。

その疑問は早めに解消しておいたほうがいい。

AIによって仕事は確かに変化が起こる。本来人がやるべきでなかった危険を伴う仕事はどんどん機械化され、簡単な仕事はロボットに取って替わる。

キャリアカウンセラーとして、この変化がどのように進んでいくのか?ってすごいきになるし、AIが叫ばれ出した2015年は本当に脅威だと思ってました。

でも今は、脅威はそこじゃないと思ってます。(専門家の人から見たら脅威かもしれないけど)

AI、AIって流行り、目に見える情報が変わっていくにもかかわらず、「変化できない」ことこそが本当の脅威であって、

そういう人たちは仕事が機械化されようがどうしようが、いづれ仕事がなくなる。という脅威のほうが大きい。

確かに今はどこも人手不足だけど、それでも仕事に就けないことがある脅威。

売り手市場は、市場価値のある人に意味がある言葉だという脅威。

 という脅威にもつながります。

 

AIってなんだろう。どう変わるのだろう。その基礎を教えてくれます。

どうせ怯えるのなら、ちゃんと怯えて、備えられること、ちゃんと備えたい。

人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)
 

 

 

3:  小さな習慣

「毎年自分の掲げる綺麗な目標(例えばジム行く)を達成することが一度も出来ないまま年末を過ごしてきた著者スティーヴンが、

「どうせ達成できない目標より、バカバカしくてもいいから続けらる目標を・・・

例えば腕立て伏せ1回とか😭」

という、

「いやそれくらいは誰でも達成できるでしょ」という目標を続けることによって、自分の良い習慣がたくさん広がっていくよ、というお話。 

多くの人(特に私)は新しいことを始める時にモチベーション(意志の力)に頼りがちだけど、そもそも意志の力が必要なものは脳みそが反対するので長続きしない。

なぜなら、脳みそは「新しいことはやりたくない、しんどい」タイプで、「習慣になってることをやめたくない、しんどい」という変化が苦手な可愛いやつらしい。

 

だからこそ、最初は意志の力が必要ないほど小さな習慣にして脳みそを「それくらいなら、やってみよっか?」と巻き込んで仲間にして、「意外と続けられるじゃん、自分」という土台を少しずつ強くしてくれる仕組みが、習慣を作る上にとても大事らしい。

 

人が意思決定をして何かを動かすにあたっては物理の法則が当てはまる。

・何かを動かすには、外からの力が必要なこと

・そしてそれを動かすと、それと同じだけの力が生まれること。

 

つまり、私たちが何かを動かすにあたって、

もっともエネルギーを使うのは最初の1歩であり、この1歩の壁を大きくしてしまうと、

その壁の大きさだけエネルギーが必要になる。

 

そもそも私たちの脳みそは新しいことはしたくないのにもかかわらず、自分の「やればできるっしょ」を過大評価しすぎたせいで

エネルギーは必要以上にいるし、壁は高いしという二重苦になってしまう。

 

最初は小さくていい。

とにかく動かすが大事なんだから。

動かしていきながら自分の脳みそをうまく騙して大きくしていけばいい。 

 

これまでできなかったこと、長続きしなかったことだらけだけど、それには理由があるんだよと救ってくれた気がしてすごく嬉しい!笑

 

そしてこうすればできるかもよ、と教えてくれてとても嬉しい!笑

 

とても読みやすくて、とても理解しやすくて、

これなら何か続けられそうだなと思うとても素敵な本でした。 

小さな習慣

小さな習慣

 

 

4:物語のある広告コピー

英語の先生がおしえてくれたこと。

Loveとlikeの違い。

 

数学の先生が教えてくれたこと。

解がない人生の問題。

 

国語の先生が教えてくれたこと。

絵文字による感情の伝え方。

 

理科の先生が教えてくれたこと。

どこよりもきれいに星が見える場所。

 

社会の先生が教えてくれたこと。

戦争が終わって平和が生まれたこと。

 

いまも覚えている先生の一言は、

どれも教科書には載っていなかったことでした。

 

美術の先生が教えてくてたこと。私の才能。

リクルート進学ブック ポスターより引用)

 

物語性のある広告を集めたこの本は、

・家族の物語

・女性、恋の物語

・男性の物語

・人生の物語

・企業の物語

にまつわる、グッとくる広告コピーの数々が載っています。ビジネス書ばかりを読んでいると脳みそがロジカルになりすぎて可愛げがなくなるから、時々こういう美しい言葉の本を読むと、心が温かくなります。

誰もが使える言葉を使って、言葉で人の心を動かせるなんて。

コピーライター、制作さんは、最も尊敬する仕事の一つです。

誰でも使えるものを使って、誰にもできない作品を作り出すのだから。すごい。

 

 

物語のある広告コピー

物語のある広告コピー

 

 

 

5:熱狂宣言

 

時々ふと気心知れた人との時間がすごく貴重に感じることがあります。

 

世の中の、それも上場企業の経営層になると、右手で握手して左手でパンチをするような人付き合いが必要になるのではないか?とか思います。

 

「九州熱中屋」などで有名なダイヤモンドダイニングの社長、松村厚久さんのこれまでが描かれているこの「熱狂宣言」は、私たちの知らない世界を教えてくれる。

こんなにも温かくて、人に対して熱い世界があるんだと、教えてくれる。

 

創業者のエピソードが語られる本って、創業を思い立つ頃から始まり現状のところまでを振り返りながら山あり谷ありの道のりの感動と苦労話を綴ってくれている。

「へー、こんな時にこんな判断をするんだ、凄いな・・・。」と思わせてくれる。

 

この本はまるで違った!

山あり谷ありの道のりには、本当は苦労が隠れているはずなのに、その話をする本人はきっとにこやかな表情で語ったんだろう、凄いな・・・。と思わせてくれるくらい、山あり谷ありの道のりにの感動と苦労話はあまり出てこない。

 

それはもしかしたら、社長自身が「若年性パーキンソン病」という病と闘いながら

経営を続けている想像を絶する大変な苦労をひた隠しにしてきたからかもしれない。

 

熱狂宣言は、社長が出版する自分のこれまでのストーリー=自叙伝ではなく、松村厚久さんという人の全てを伝える本でした。 

飲食業界でどんどん業績拡大し、人気を増していくダイヤモンドダイニングの社長の半生、病と闘う姿、そしてその姿を、「本当のことを伝えられなくても必死に支えていく」仲間の力。

 

右手で握手して、左手でパンチをすることも多い経営者の辛さも、病と闘う苦労も、

上場した以上は数字を作っていかなきゃいけない現実も、

いろんなものを背負いながら

それでも、相手を、人を喜ばせるために動き回る力。

 

ギブアンドテイクの人付き合いだけで終わらせないから、きっと彼の周りには力になってくれる人がたくさんいて、いろんなものをひっくるめて、抱きしめてくれそうな暖かさ。器の広さ。

 

そんな姿を、私はこの本を通じて知ることができました。

 

人付き合いは時として 綺麗事じゃ片付けられないこともたくさんあってしまう。

それでも、大事にすると決めた仲間との綺麗事が、「綺麗事じゃ片付けられないこと」よりも多く、濃くあって欲しいなと思うし、きっとそうなるんだろうなと信じることができる。

 

当たり前に明日が来て、当たり前に今日が終わる。それでも、今日が終わる時に明日が来ることに怯えたりはしない。でも本当は、明日も続くとは限らない。

 

松村さんは、そんな1日1日の重みを知っていて、

猛烈なスピードで動いている人なんだと思った。

 

そして、こんなにも美しい言葉で相手の半生を文字に落とし伝えていく著者、小松さんが見えている世界とはなんて美しいんだろうとも思う。小松さんと松村さんの関係性は、とても美しくて、羨ましい。

 

私も

自分にできることを、自分にできるなりにやっていきたい。できるだけ早く、できるだけ濃く、できるだけ楽しんで。

 

急ごう。

急いで、大切なことをはしょったら意味ないけど、ちゃんと積み上げた上で急ぐんなら、それはそれでいいことだと思うんです。

松ちゃんは、今、急いでいる。その姿に僕も背中を押されています。

熱狂宣言

熱狂宣言

 

 

6:たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

 

たくさんの本を読んでいても、何度も読みたい本と、

1度読んだらお腹いっぱいの本の2種類に分かれる。

 

時々、「あの本が読みたくなった」と思い読み返すと、前回とはまるで違うところに刺さる一言があり、その一言の重みを噛み締める瞬間があります。

 

なんどもこの本を読んで良かったなーと思うし、少しだけ昔の自分より前進している気がして嬉しくなる。

たった一人の熱狂、は2015年に出版されました。

その時から比べても、

自然と私たちの取り巻く環境は急速に変わっていて、行きすぎた働き方はあまり良しと認められなくなり、働くことや社会での関わり方に一層の自由と、その自由と同じだけの責任がそれぞれに増えた気がしています。

 

>>自分が快適だと思う方向に動きべきであり、無理をする必要はないんだよ。<<

というアドバイスが非常に増えた気がしている。

 

キャリアカウンセラーとして、この考え方にすごい良い!良いよー!と賛成したいんですよね。

自分の精神をすり減らし、ボロボロになってまで必死に働く必要はないし、

ボロボロになってまで走らせる組織や、アドバイスする先輩の相場観が「今にマッチしてるのか」が謎だったりする、単なる経験談なことも多く、現在とのギャップに苦しんでいる人もいるから。

 

自分が快適だと思う方向に動けばよくて、無理をする必要はない。

 

でも。

一つだけ選択を誤らないで欲しいなと思う。

その快適さは、永い視点で見た時の快適さなのだろうか?

短期的な快適さに逃げてはいないだろうか?

 

 

長期的に考えた時の快適さをとったとしても、そこから先にはいばらの道が待っています。

自分が違う道に進んでいった最初の1歩はとても楽しい。

違う自分になれる気がして、違う世界が待っている気がして、とても楽しい。

でも、2歩目から様々なことが嵐のように起こる。

悔しいことや、悲しいこと、腹立たしいこと、理解してもらえないこと、嬉しいこと、その嬉しさを理解してくれる人がいない寂しさ、いろんな感情がついてくる。

 

そんなことに嫌気がさしても、もう引き返すことはできない。

そんな「大きな選択をしてしまった」ことに後から気づいてしまう。

 

「もう、戻ることはできない・・・」

その現実に悲しんで、心から後悔したとしても、その時選べる選択肢はたった一つ。

この選択を良かったと思えるように、

良い結果を残せるよう逆境に立ち向かい、できることをやっていくしかない。

 

努力するしかない。努力するしかないんです。

その努力がいつ花開くかはわからないけど、

泥水をすすってでも努力していくしかない。

 

時々、その努力を一目で感じてくれる人がいます。

そういう人に一人でも出会えるように。

自分の身近な人が喜んでくれるように。

振り返って「これでよかったんだな」、と思えるように。

 

幻冬舎の見城社長がぶちこんでくるこの本は、そんなことを教えてくれます。

また半年くらいしたら、振り返って読んでみたい。その時また違う一言が刺さるように、少しでも前進していたいです。

 

圧倒的努力に基づく結果が10貯まった時、君は周りの世界を動かし始めるだろう。圧倒的努力に基づく結果が100貯まった時、業界における君の評価が確固たるものへと定る。圧倒的努力に基づく結果が1000貯まった時、君はリビング・レジェンドー伝説の人ーになるのだ。

 

 

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

 

 

 

7:アクセル デジタル時代の営業 最強の教科書

「いままでの営業スタッフは、これから過去の人になっていく」

 

お客様の求めていること・言わんとしていることを察しながら、お客様との菅家性を高め商売へつなげる営業は、これまで文系のほうが向いていると言われていた。その雰囲気に今、変化が起こってきている。

今時の営業は、技術に通じ、システムに明るくて、分析に強くなければいけない。

数字をもって判断して、改善していく。そこに価値があるように言われているんだけど、、、その数字って、どうやって測っていったらいいの?みたいな

「売れるために今すぐ知りたいお話」はあまり語られないことが多く、「頑張れば花開く」みたいな精神論が多かったりして、渋い顔で読み終わることもある。

この本では、1営業として改善できるポイントを、、、というわけではないけど

どのように設計すれば、ある程度の見込みが予測可能になるかといったポイントが書いてあって、そのポイントは大きく4つに分かれる。

 

営業採用方式
営業育成方式
営業マネジメント方式
見込み案件創出方式

 

について書いてある。その方法は「営業が過去の人になっていく」ことではなく、

改めて、「優秀な営業」を定義して、その優秀な営業に近いメンバーをどうやったら採用できるか、育成できるか、お問い合わせが増えるか・・・・

そんなことを教えてくれる。

 

ホームページはサボらない最強の営業スタッフなんです。

分析数字に強い営業になりたい。

 

 

アクセル  デジタル時代の営業 最強の教科書

アクセル デジタル時代の営業 最強の教科書

 

 

8:お祈りメール来た、日本死ね 「日本型新卒一括採用」を考える (文春新書)

人が採用できない時代になると、いたるところで会話がされる。「新卒採用のあり方」「大手就活ナビが悪い」などいろんな話があがり、「海外の採用の仕方が良い」「中途にもっと力を、リファラル採用に力を、定着アップを、アルバイト・パート採用の柔軟さを」、、、、、多くの方法論が語られる。その方法論の多くは、ぱっと見「納得のいく」内容が多く見える。

でも実は、「新卒採用ってどうなんでしょう」という議論が約100年前からされていることを知らないこともしばしば。

 

私たちは、「働く事」「教育」については持論を持っている。なぜなら、自分たち自身が「学校で教育を受けた経験」と「働いた経験」があるから、自分の経験をもとに[セミプロ]になれるからだ。(あとがき引用、中略)

新卒採用が悪いわけじゃない。中途採用が悪いわけでも、日本式採用が悪いわけでも、非正規雇用が悪いわけでもなんでもない。というか、一社一社に「人を採用したい」理由や問題背景は違うにもかかわらず、その問題を棚上げして業界や流行に原因があるように言ってしまうだけでは、何の問題解決にもならない。

 

背景にあることをしっかり理解した上で、関わる自分たちに何ができるかを考える事が大事になる。外国の採用はどうなっているのか、昔の採用はどうだったのか、そして未来どうしていくべきなのか。

「仕事」が仕事のHR領域の人はぜひ読んで欲しいです。

そして、この本を読み終えた時の感想はそれぞれ違ってくるんだろうと思います。

それでいいと思う。

問い続けたいですね。約100年経っても答えの見えないこの問いを。

  

9:落語 師匠噺 (講談社+α文庫)

落語会には、「師匠」と「弟子」があり、その師弟関係というのはとても不思議だ。ひとたび師匠んと弟子という関係になると、師匠は無償で弟子を育てる。

落語家になるための基本を教え、前座のうちは食べさせ、プロとしてやっていけるよう、それとなく心を配る。(中略)落語の師弟は何世代にもわたって、いわば芸の’ペイフォワード’を続けてきた。さながら’美しい日本‘を体現しているかのような、今時の日本ではちょっと珍しい、美しい人間関係なのだ。

 

東西人気落語家が、どのように落語に興味を持ち弟子入りをしたのか。が書いてあるが、読んでて心がホワホワしてくる本。

家には住ませても、芸は教えない。教えてもらえないのに結局似てくる。

そこには師弟関係ならではの、師匠から弟子へのあったかい愛情がある。

 

レジリエンス、と言う言葉をよく聞くようになって3年くらい立ち始めました。

レジリエンスは「しなやかに折れない心の強さ」、と受け取られることが多いですが、

しなやかに折れない心の強さは、1人では絶対に作れない。

 

自分がしんどくて「もう無理だ」と思う時も、自分の可能性を信じてくれて、

自分が「最近うまくいってる」とおごる時に、原点を見失わないように指摘してくれる圧倒的な愛情のある応援者が必ず必要になります。

 

芸も仕事も教えてくれない師匠の背中を見て育ち、絶妙な距離感でいつも弟子の成長を応援する師弟関係。

こういう存在があるからこそ、「芸を磨く」という終わりのない芸の旅に出かけられるんだと思いました。

師匠がいるのは、幸せ。弟子がいるのは、もっと幸せ。

師匠噺

師匠噺

 

 

 以上、ここ最近のおすすめ本8作!