レポート5:強運ってスキルっす。計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス)の注意点
キャリアカウンセリングの中で、今いろんな方々が使っている理論、
計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス)。
※プランドハップンスタンスとも呼ばれます。噛んでしまいそうなほど長いのと、カタカナだとなんかええ感じにかっこいいのでどちらから呼び方でも呼ばれています。
人のキャリアの8割は予想外の出来事で決まる、と言うお話です。
古くからある理論ですが、「未来は先読みできない時代だから、偶然にもアンテナ高くチャレンジしよう」みたいな内容で色々な情報サイトから発信されています。ぜひきになる方はググってみてください。
またはこちらの本がおすすめです。→クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (星海社新書)
計画的偶発性理論は、
・人のキャリアの8割は予想しない出来事から出来上がっている。
・だとするならば、その予想しない出来事を主体性や努力によって最大限に活用することで、力に変えることができる。
というものです。その予想しない出来事や機会を作りだし、活用できるようになるには5つのスキルを発達させることが大事。と言われています。
5つのスキルとは、
(1)「好奇心」―― 常に新しく学習できる機会があるか探し続けること
(2)「持続性」―― 失敗してもすぐに諦めず、努力し続けること
(3)「楽観性」―― 楽観的に考えること
(4)「柔軟性」―― 試しにやってみようかなと柔軟に行動すること
(5)「冒険心」―― リスクを取ってでも動いてみること
です。
そのために、
1)「計画された偶然」は自分自身のこれまでのキャリアの中にあることを理解する
2)ワクワクしながら新しいことを学んでみる、探してみること
3)良い機会を作り出すために具体的に動き出すこと。
が大事だよって言っています。
食べ物に好きなものや嫌いなものがあるように、
自分にとってどんなことを学ぶのが好きなのかは好き嫌いがあります。
嫌いだと努力は続かないと思うので、
自分が「あ、いいかも」と思うものに対して具体的に動いていくといいよ。
ということですね。
そう考えると気が楽になりますね!笑
変化の早い今におすすめの考え方です。
さて、この計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス)は
様々な人が素敵な素敵な情報を出されているので、
ぜひそちらを見ていただければと思うのですが、
私からは1点注意点をお伝えしたいです。
計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス)。
キャリアの8割は予想しない出来事から出来上がります。
その出来事を自分の力に変えるために、日頃から好奇心や冒険性をもって動いていると良いよってお話ですが、1つだけ注意を付け加えておくと
何でもかんでも好奇心をもって冒険的に動き始める前に、
自分が何をしたいのか、自分はどんな風に進んでいきたいのかは
考えに考え抜いておかないと苦しくなるので気をつけてくださいね。
これはあくまでも私の体験談ですが、
好奇心や冒険心を持って動けば
先はきっと見えてきます。
動けば動くだけ、逆風もきっと吹いてきます。
甘い言葉や奢りに自分の足元をすくわれそうになり、
心ない指摘の一言一言に容赦なく心がぐさぐさ傷つけられ
愛情を持って言ってくれている人たちの耳の痛い話に謙虚に聞ける余裕がなくなり、
ある日、「何のためにやってるんだろう?」と目的を見失いかけたりします。
この瞬間はまじでしんどいです。
そしてそこからもう一度目的を見つめ直す機会があり、
また改めて動き出せる・・
という一巡の流れがあるように思います。
こういう経験は別にしなくても良いんじゃないかな、と思うので
もしもこの経験をしたくないわ、という場合は、
ぜひ動き出してからもいつも自分自身に問いかけると良いかと思います。
「自分は何がしたいのか?何で始めたのか?どうしたいのか?」的なことを。
そうするときっと
「自分一人では何もできなくて、誰かの力をたくさん借りていること」に
本当ありがとって思い、
「自分一人では何もできないけど、とはいえ人一倍やって初めて誰かの力を借りるに値する」から頑張ろ、、みたいな思考のループにはまりつつ
その時改めて、「8割の予期しない出来事」のありがたさを身をもって知ることができると思います。
大変長くなりました。最後にまとめます。
強運ってスキル。
以上、
いつも、色々と助けてもらっててありがとうございます。