レポート35:「新年のキャリアデザイン、考えますよね」
新年あけましておめでとうございます。
新年って、いろんな部分に節目がついて気持ち的に良いですよね。
数週間前に「やばい、2017年が終わる・・・なんも変わってねぇ」と焦った瞬間も
なんだか2018年になるとすっかり忘れちゃいますね。
【2018年、そろそろキャリアデザインどうしよう】という悩みをちらほら聞き始めましたので、今日はそんなお話です。
【キャリアデザインどうしよう】の、ほとんどは気の迷い。
転職したい、状況を変えたい、そう思う人のきっかけって本当にささいなものです。
地元に帰って、やっぱり地元っていいなぁと思った。
周りの人のほうが年収が良いことが分かった。など、多くが身の回りの人間関係や環境の慣れ・飽きから始まるものです。良いじゃないの、嫉妬したり、焦ったり。
それを綺麗な「キャリアデザインどうしよう」という壮大な問いにしてしまうと答えは見えてきません。
「きっかけ」をしっかり次のアクションにつなげることが大事
きっかけって本当はなんでも良くて、嫉妬とか焦りがきっかけでも何でも良いんです。大事なのは、次に何かアクションをするかどうかです。
転職した先輩の話を聞く、とか、知り合いの転職エージェントに相談するとか、なんでも良いので動き出すと良いですよね。
そのついでに、自分が長くいる社外では「ぜんっぜん、使い物にならないかもしれない」という焦りもついでに感じると良いです。
自分の実力の中に含まれる「企業特殊能力」
企業特殊能力とは、自分がいる組織の中で発揮できる特殊な力のことをいいます。
困った出来事が起こったときに、「隣の事業部の滝本さんとこに聞いたらどうにかしてくれるかも!」という発想から始まり、「滝本さん~、助けてぇ~!」で実際に滝本さんの力を借りて物事を解決すること、これが企業特殊能力となります。
あんまり仕事をしていないおっさんが、ふらっとピンチの時に助けてくれる力でもあります。彼らには若いころに身につけた「企業特殊能力」の資産がたくさんあるのです。
つまり、長く組織にいると知らず知らずのうちにこの「企業特殊能力」が身についていて、いろいろな問題を解決できるようになるのです。
ということは、「その会社では問題を解決できる人だけど、それ、外に出ると同時に失っちゃうよ」ということになるので、社外に出ると「自分って、ぜんぜん使い物にならないかもしれない。苦笑」ということが起こりやすくなります。
でもそれでも良いんです。知ることが大事なのだから。
強みはそういう比較の中でこそ、初めて知れる
そうやって時々落ち込んだり傷ついたり、居心地の悪い思いをしながら最近お話ししなかった人と関わる機会が増えると、いつもの日常と比較ができます。
居心地の良い環境、居心地の悪い環境の中の比較で、自分の強みが見えてきます。そしてその強みの中で、自分が市場で売れる強みが見いだせてきます。
市場で売れる強みとは、「自分的にはあんまり努力してないんだけど、ちょっと努力すると人より出来ちゃうこと」を強みに置いたら良いです。
そんな強みを軸に、キャリアデザインを描いていくと良いかもですね。
なんのための、キャリアデザイン?
ところで、何のためにキャリアデザインを描くのでしょうか。
人生100年時代に合わせて?30歳を目前に?
はぁ。人生100年かぁ。70歳くらいになってもデヴィ夫人みたいにはしゃぎたいですよね。で、90歳くらいに孫を見ながらお茶飲んでたいですよね。
すみません遠い目になりました、人生100年長いですよね。
人生100年とは、「日常が延長していく100年」なのではなくて、いろんな資産(仕事やスキルなどなど)の再開発を繰り返す生き方になるということです。
何度も学ぶし、何度も手放すし、何度も手直しする。そんな100年になる予測です。
そうです。別に人生が長くなったからと言って、先延ばしにしていい期間が延びるわけではないのです。
キャリアデザインどうしよう、に潜む「先送り」
状況を打破しようと考えている人は真剣です。そういう人の話を聞くのは好きです。
紙一重ですが、どうしようと悩んでいる人もいます。
キャリアデザインどうしよう、これからの仕事どうしようと悩むのはスウィートなことです。なんだか前進している気分になるからです。
ちゃんと見極めてくださいね、それは「考えている」のか、「悩んでいるように見えて、結果問題を先送りにしているだけ」なのではないか。
自分がどっちなのかわからないときは、声かけて下さい。5分で見極められます。
私じゃなくても、周りの人に聞いたらいいです。皆きっと5分で見極められます。
キャリアデザインどうしよう、を解決するためにできる1つのこと
ということで、ここまで散々書いたにもかかわらず、
キャリアデザイン考えたいならちゃんと時間とって、コーチングとかのプロと一緒にワークしながら考えたほうが良いよ、と思いますが、
手っ取り早く、そのお悩みを解決する方法を1つお伝えします。
「2017年12月になった時のことを思い出せ。」です。
「今年もあっという間に終わってしまった!」「挫折しっぱなしだわ」「頓挫しっぱなしだわ」という気持ちを思い出しましょう。
そうです。
悩んでるうちに1年あっという間に終わっちゃうから、
何でもいいからまず動けよ。もっと焦ろう。